[洋書新刊(早期版)] D3.js in Action

「D3.js in Action」リリース(MEAP版)

かねてチラホラと噂の聞こえてきた “D3 in Action” が本日3月20日(日本時間)、リリースされました。正確には早期版(MEAP版(※後述))のリリースです。

 ・“D3.js in Action”(リンク先で第2章を無料で読めます)。

出版元はプログラム系の書籍では定評のある米マンニング・パブリケーション社(Manning Publications Co.)。この「イン・アクション(in action)」シリーズは邦訳も多く、私的にはあまり外れの無いシリーズです。

今回出たMEAP版の最初の版では、下図のように全13章+補遺3章のうち、最初の3章のみ完成しています。正式版の発売予定が今年の秋と結構早いスケジュールになっていますので、今後月に2章くらいのペースで追加されていくでしょう。

同社には “in action”とは別に “in practice”シリーズもあります。どちらも日本語に直すと「実践~」という訳語が近いと思いますが、シリーズ的には「イン・アクション」の方が比較的入門色が強く、「イン・プラクティス」の方がより応用色が濃いようです。

ただし入門色が強いといっても、本書に関しては上記目次通り応用的・実践的内容となっており、D3 の基本を抑えたレベルの人にとっても、結構興味を引かれる内容ではないでしょうか。前回紹介した「インタラクティブ・データビジュアライゼーション」で基礎を押さえた入門者が次に読む本としてちょうど良さそうです。

目次を訳してみます。といってもほとんどカタカナへの置き換え(・_・;)

  • 第一部 D3 入門
    • 1章 D3.js 入門
    • 2章 情報視覚化のデータの流れ
    • 3章 データ駆動デザインと対話性
  • 第二部 情報視覚化のキモ
    • 4章 チャートのコンポーネント
    • 5章 D3の人気レイアウト
    • 6章 ネットワーク視覚化
    • 7章 地理空間情報視覚化
    • 8章 D3 による従来のDOM操作
  • 第三部 D3 による対話的アプリケーションの作成
    • 9章 D3 による対話的アプリケーションの作成
    • 10章 レイアウトを書く
    • 11章 対話性の多重化(?)
    • 12章 D3 ユーザー・インターフェース例
    • 13章 タブレット・携帯・モーションセンサーで使うD3
  • 補遺
    • A サンプルデータのデータ構造
    • B D3コミュニティ・リソース
    • C D3 拡張(?)

書き忘れましたが、著者はElijah Meeks氏です。次は著者自身による本書の告知ツイートです。

※早期版について

海外のコンピュータ関係の出版社の場合、電子書籍版の最初の数章が完成した時点で、「早期版」として発売されるケースが多いです。読者は章がアップデートされるたびに読むことができ、正式版のリリース時に、改めて完成版を入手することができます。

通常、早期版も完成版と同価格ですが、各アップデートや最終版は追加費用なしで入手できます。

読者にとっては、一部とは言え正式発売日よりずっと早く読めるというメリットがあります。また、技術書を一冊読むのはなかなか骨の折れる仕事ですが、早期版の最初から読むことにより、毎月数章ずつ、雑誌の連載を読む感覚で読むことができるので、負担を平準化させることができます。

また、早期版(電子書籍版)の購入者には紙版も安価に購入できるオプションが提供されることが多いですが、これは国際送料を考えると、日本の購入者にはあまりメリットとはなりません。

作者にとっては、章の執筆ごとに読者からのフィードバックを受け取れるので、誤植やコードの誤りを発売前に訂正できたり、内容を改善することができるというメリットがあります。

出版社にとってのメリットは、発売前に読者を確保できることと、不正コピーユーザー削減に多少でも役立つことでしょう。特にweb関連の内容の場合、発売と同時に、あるいは原稿執筆と並行して技術の陳腐化が進行します。早期版によって少しでもアップツーデートな内容を提供することで読者を確保できます。

早期版の名称は各社ごとに異なります。
Manning Publication Co. →  MEAP (Mannning Early Access Program)
O’Reilly →  Earyl Access
The Pragmatic Bookshelf →  Beta
PACKT Publishing →  RAW (Read As we Write)
・(出版社ではないですが)Safari Books Online →  Rough Cut
会社ごとに少しずつ仕組みや更新頻度が異なります。

(米)オライリの場合、途中のアップデートは少なめです。最初に Early Release 版が出た後、一度もアップデートなしでいきなり完成版になることも多いです。

今回のマンパブ社の場合は、アップデートはだいたい月に一回くらいです。月に一度、一章から数章分追加されます。これは出版社と著者の間でかなりルール化されているようで、アップデートの無い月に「今月は原稿が遅れてアップデートは出来ない。正直スマンかった」というようなメールが来たこともあります(MEAP版を買うのはここ1年くらいなかったので多少変わっているかもしれません)。

もっとも “JavaScript Ninja” のように MEAP 開始から完成版まで数年かかったケースでは更新の無い月も多かったですが、本書は半年程度と予定されていますので、おそらく毎月コンスタントにアップデートされると思います。

一気に読み通したいという人は完成版が出てからの方がいいでしょうけど、少しずつ勉強していきたい人(あるいは少しでも早く読みたい人)には MEAPを最初から購入するスタイルが適しているでしょう。

購入者にはフォーラムに参加して疑問点を尋ねたりサジェスチョンすることも可能です(英語が出来れば)。

MEAP本の場合、リリース直後に一度半額セールがあります。今回も版元よりツイートがありました。

購入ページの”Coupon Code / Promotion Code”のボックスに上のコード(mlmeeks)を入力して “apply”ボタンを押せば半額になります。有効期限は3月21日まで(米時間)です。

ちなみに米オライリの場合は2冊買えば半額になったり、購入実績を積めばデフォルトで半額になったりしますが、マンパブの場合、半額で買えるチャンスはわりと貴重です(チャンスは月に1~2度程度)。

Comments

  • Masashi Fujita より:

    >マンパブの場合、半額で買えるチャンスはわりと貴重です(チャンスは月に1~2度程度)。

    とありますが、Manning は毎日なにがしかの半額セールをやってるので、http://www.manning.com/free/dotd.html を購読していればチャンスはそれなりにあるかと思います。

    # packt と pragmatic programmer はセールを余りやってくれない…

    • PatchedLife より:

      はい、毎日”Deal of the Day”をやっていますが、自分の狙いの本が選ばれるのは月に一度程度です。
      ほかに何かのセールで全品*%、というのもありますが、それを含めて狙いの本が半額で買えるのは月に1~2度程度という意味です。

      packtやオライリは容易に半額で買えますが、Mannning Pub.で半額で買えるチャンスはわりと貴重です。

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